新しいLinuxの教科書を読んだ
TL;DR
読んだ経緯/私のレベル
私はこれまでLinuxを個人的な用途で5年以上使ってきました。 しかし、何かやりたいときや何か問題が起こったときはWeb検索して、出てきた検索結果を何も考えずにターミナルへコピペするという使い方でした。 当然、コピペしているものが何を意味するか、なぜその組み合わせだと上手く動くのか全く理解できていませんでした。 今年の4月にSEとして新卒入社し、これからプロとしてLinuxを使っていく上で現状のレベルままでは不安でした。 現在はまだ新入社員研修中で時間のあるので、今のうちにLinuxの基礎を勉強することにしました。
全体的な流れ
この本では、LinuxのCUI操作に必要な基礎的な知識について学ぶことができます。
- シェル
- ファイルシステム
- ファイルを操作するコマンド
- 探すコマンド
- 調べるコマンド
- vi
- bashの設定
- 権限
- プロセスとジョブに関するコマンド
- 標準入出力
- パイプ
- テキスト処理
- 正規表現
- シェルスクリプト
- アーカイブと圧縮に関するコマンド
- バージョン管理
- パッケージ管理
なお、この本ではCUI操作の解説に重きを置いているため、Linuxの各種設定に関してはbashの基本的な設定を除いて書かれていません。
また、内部的な仕組みに関しても書かれていません。 内部的な仕組みについて知りたければ、Linuxのしくみを読むといいかしれません。
できるようになったこと/わかるようになったこと
- シンボリックリンクとハードリンクの違いを理解できた
- lessコマンドで検索できるようになった
- findコマンドとlocateコマンドの違いを理解できた
- manコマンド以外でコマンドについて調べる方法を知った
- viの基本操作ができるようになった
- sourceコマンドのメリットを理解した
- プロセスをまとめてkillできるようになった
- 1つのターミナルで複数のジョブを操作できるようになった
- パイプを使えるようになった
- 2>&1を説明できるようになった
- yum installやgitの省略形ではない形を知った
その他
実はこの本、Linuxを使い始めたときに読んだことがあります。 そのときはコマンドをターミナルに入力して得られる結果があまりにも面白くなかったため、最初の方しか読むことができませんでした。 一方で、今回は今までコピペしてきた謎のコマンドの意味が分かるようになっていくのが面白かったため、最後まで読み通すことができました。 そのため、この本を読んでみて「少しつまらないなぁ」と思ったら、「コピペしてるコマンドの意味を知りたい!」という気持ちが湧き出てくるまで、しばらくコピペでLinuxを使ってみるのもありかもしれません。
今回の私の経験に近いツイートを前に見たので貼っておきます。
学習は優先順位がめちゃくちゃ重要。
— ふろむだ (@fromdusktildawn) January 18, 2022
次の①→②→③→④の優先順位でやると、質の高いスキルを素早く学べる。 pic.twitter.com/VTWK3dTIF6